ガンプラを組み立てる際に、
- パーツの合わせ目は消しておくべきか
- このパーツは何色で塗装するべきか
など、上手く仕上げられるか不安に感じたことはありませんか?
多くのモデラーが直面するこのような問題は、『仮組み』という作業を行えば解決します。
そこで今回はガンプラを仮組みする5つの理由と仮組み前にすべきことをご紹介していきます。
仮組みは、最終的な組み立ての前にいろんなことを確認することができるので、ガンプラの仕上がりに大きく関わります。
仮組みをする際の注意点も解説しているので、ガンプラ製作で失敗するリスクを少しでも減らしたい人は要チェックです!
仮組みとは
ガンプラ製作における『仮組み』とは、最終的な接着や塗装を施す前に、全てのパーツを一度組み立ててみる作業を指します。
「パチ組み」や「素組み」なんて言うこともあります!
仮組みを行うことで、キットのパーツがどのように連動するか、また全体のプロポーションやデザインを把握しやすくなります。
仮組みは、実際の組み立て作業においても、さまざまな技術的な問題や誤ったパーツの組み込みを事前に防ぐために役立ちます。
この『仮組み』の作業により、ガンプラの全体像を把握し、後の作業をより効率的かつ正確に進めることができるのです!
仮組みをする5つの理由
ガンプラ製作において、仮組みはとてもに重要なステップで、単にパーツを組み立てるだけでなく、様々な利点や効果を得るための方法でもあります。
以下では、仮組みを行う主な5つの理由について詳しく説明します。
仮組みをする理由を理解することで、より質の良いガンプラを作るための重要性がハッキリします!
①合わせ目を確認するため
ガンプラの仮組みで最も重要な目的の一つが、合わせ目の確認です。
合わせ目とは、異なるパーツが接合される際に生じる隙間のことで、これが適切に処理されていないと、完成品の見栄えに大きく影響します。
仮組みを通じて、これらの合わせ目があるかどうかを確認し、必要に応じて合わせ目消しを行うことが可能です。
合わせ目の確認では、パーツ同士の接合部に隙間がないか、または接合部が不自然ではないかをチェックします。
合わせ目の消し方については、下記の記事をご覧ください!
この合わせ目の確認の工程を怠ると、後の段階で見た目の質を落とす要因となり、修正が困難になることもあります。
したがって、仮組み段階で徹底的に合わせ目のチェックを行うことは、ガンプラの完成度を上げるためにとても重要です!
②改造やディティールアップの計画するため
仮組みのもう一つの重要な理由は、改造やディティールアップの計画を行うためです。
ガンプラを単に組み立てるだけではなく、オリジナリティを加えたり、スジボリなどのディテールを施す場合、仮組みは役立ちます!
仮組みを通じて、どの部分に追加のディテールを施すか、またはどの部分を改造するかを具体的に計画できます。
例えば
- キットのプロポーションを変更
- 追加のアーマーを設ける
- 武器のカスタマイズ
- メタルパーツやディテールアップパーツの追加
などの改造やディテールアップが考えられます。
仮組みを行うことで、これらの変更が全体のデザインと調和するかどうかを視覚的に確認でき、調整が必要な箇所を特定しやすくなります。
③塗装前の準備をするため
仮組みをする主要な理由の一つに、塗装前の準備があります。
ガンプラを塗装する際には、どのパーツがどのように見えるかを事前に確認し、色の選択や塗装技法を計画するために仮組みが不可欠です。
仮組みを通じて、パーツごとにどの色を使うか、どのような色合いにするかをスムーズに決定できます。
また、隠れるパーツや特に注目を集めるべきパーツを特定することも、仮組みをすることで容易になります。
さらに、塗装後の再組み立て時にも、どのパーツがどの位置にあるかを正確に把握しておくことで、スムーズに組み立てが可能です。
そのため、仮組みは塗装前の必須の工程であり、これを行うことで、ガンプラの仕上がりを一段とあげることができます!
④動作の確認をするため
ガンプラの仮組みにおいて、動作の確認は非常に重要な理由の一つです。
ガンプラの魅力の一つは、その可動部分にあります。
仮組みを通じて、関節や可動部の動きを確認し、組み立てた際のパーツ同士の干渉や動きの制限がないかをチェックします。
仮組みにより、各関節が適切に機能するか、またその範囲が予定通りかをチェックすることができます。
可動部が予想外に干渉し合うと、塗装が剥げたり、パーツが破損したりする原因にもなり得るため、この段階での確認しておくことが重要です!
⑤後ハメ加工の確認するため
後ハメ加工とは、パーツを組み立てた後でも容易に取り外しや追加が可能なように加工する手法です。
特に合わせ目を消したいパーツ同士の間に、他のパーツがある場合にダボ(突起)が引っかからないようにするために後ハメ加工を行います。
他にも塗装を行う際、組み立てた状態で塗装が困難な部品を後から簡単に取り付けられるようにするため、後ハメ加工が必須となる場合があります。
仮組みを行うことで、どの部品が後ハメ加工を必要とするかを事前に確認可能です!
仮組みをする前にすべきこと
ガンプラを仮組みする前に、ダボ穴とダボをカットしておくと、パーツを分解しやすくなります。
ダボとは、ガンプラのパーツを互いに固定するための小さな突起で、ダボ穴はそれが挿入される穴のことです。
塗装前やスタイルチェックをする際に、何度かパーツを分解する必要がありますよね。
そんな時にダボ穴やダボをカットしておくことで、パーツに負担をかけることなく、分解できるようになるのです。
別記事でダボとダボ穴のカット方法を解説しているので、仮組みをする際は要チェックです。
仮組みをする際の注意点
ガンプラの仮組みを行う際には、いくつか注意点があります。
- シールを貼らない
- 奥まった箇所にパーツをはめ込まない
これらのポイントを押さえることで、組み立てや塗装の際のミスを避けることが可能です。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
シールを貼らない
仮組みの段階でシールを貼ることは避けましょう。
ヤスリがけや塗装の工程でシールを貼ったり剥がしたりすると、シールの粘着力が落ちてしまいます。
また、色分け塗装をする際にシールをマスキングとして使用する場合も、粘着力が弱まると塗装がきれいに仕上がらないことがあります。
そのため、完成間際にシールを貼ることで、最終的な仕上がりを美しく保つことが可能です。
奥まった箇所にパーツをはめ込まない
仮組み時は、奥深い箇所にパーツを完全にはめ込むのは避けましょう。
特にライフルのスコープのクリアパーツや、二重構造のバーニアの内側のパーツが取れなくなるリスクがあります。
パーツをはめ込む前に、後で簡単に取り外せるかどうかを確認することが重要です。
これにより、後のパーツの分解が難しくなるのを防げます!
仮組みをする理由を理解しよう!
今回はガンプラを仮組みする5つの理由と仮組み前にすべきことをご紹介していきました。
まとめると以下のようになります。
- 仮組みとは?
- 最終的な接着や塗装を施す前に、全てのパーツを一度組み立ててみる作業のこと
- 仮組みをする5つの理由は?
- 合わせ目を確認するため
- 改造やディティールアップの計画するため
- 塗装前の準備をするため
- 動作の確認をするため
- 後ハメ加工の確認するため
- 仮組みをする前にすべきことは?
- ダボ穴とダボをカットしておく
- 仮組みをする際の注意点は?
- シールを貼らない
- 奥まった箇所にパーツをはめ込まない
ということがお分かりいただけたと思います!
仮組みを行うことで、最終的な組み立てがスムーズに進み、ガンプラの仕上がりに大きく左右します。
いつもガンプラを作る際にミスが続く人は、ぜひ『仮組み』という工程を一度取り入れてみてはいかがでしょうか!
コメント