ガンプラのパーツの肉抜き穴を埋めたり、パーツの表面のひけを平らにしたりなど、パテの使い方は人それぞれです。
しかし、パテにはいろんな種類があり、結局どのパテを使ったら良いか分からないとお悩みではありませんか?
とくにパテを使ったことがない方は、パテの種類や特性を理解せずに適当に選んでしまうと、思わぬトラブルが発生する恐れがあります。
この記事はこんな人におすすめ
- いろんな種類の中から自分に合ったパテを使いたい…!
- パテを使ったことがなくてどれを使ったら良いか分からない…
- ガンプラでのパテの使い方が分からないから知りたい…!
そこで今回はガンプラ向けのパテの選び方とおすすめパテ5選を紹介していきます!
適切なパテを選ぶことで、作業効率の向上や作品の完成度の向上につながります。
パテを始めて使う方やパテ選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください!
ガンプラ向けのパテの選び方
パテの選び方のポイントは以下の通りです。
- 種類で選ぶ
- 使用用途で選ぶ
- 効果時間の長さで選ぶ
これらを考慮して、理想のパテを見つけましょう!
種類で選ぶ
ガンプラ製作において、適切なパテを選ぶためには種類の理解が不可欠です。
- ラッカーパテ
- ポリエステルパテ
- エポキシパテ
- 光硬化パテ
- 瞬間クリアパテ
といった5つの種類を比較し、それぞれの特徴を解説していきます。
ラッカーパテ
ラッカーパテは、使い勝手の良さが特徴です。
チューブから出したパテを塗るだけで簡単に扱えますし、切削性も優れています。
ただし、有機溶剤が揮発することによってパテが乾燥するため、厚盛りには向いていません。
また、乾燥後にヒケが発生することもあり、乾燥時間もかなり長くなることがあるので、忍耐が必要です。
ポリエステルパテ
ポリエステルパテは、「主剤」と「硬化剤」の2液を混合して使用するタイプのパテです。
パテはペースト状になっており、少量の「硬化剤」を「主剤」に加えて混ぜ合わせることで化学反応が起こり、パテが硬化します。
ただし、粘度が高くないため、硬化前と硬化後にパテを整形することはできません。
ポリエステルパテを使用する場合は、しっかりと硬化剤の量を調節し、一度に必要な量を混合して使うことが重要です。
エポキシパテ
エポキシパテは、エポキシ樹脂を主成分としたパテで、2剤を混合させて化学反応によって硬化します。
このパテの特徴は、パテ自体がほぼヒケたりすることがないことです。
エポキシパテは造形向きのパテとして知られています!
しかし、粘度が非常に高いため、「薄く盛り付け」や「キズ埋め」といった使用方法には向いていません。
光(UV)硬化パテ
光(UV)硬化パテは、UVライトを照射することで硬化する特徴を持つパテです。
このタイプのパテは、主に紫外線ランプやLEDライトなどの光源を使用して硬化させます。
光を当てるとパテが短時間で硬化するため、作業効率が向上し、硬化後のパテは非常に強固であり、耐久性に優れています。
しかし、光が当たっていない部分は未硬化のままとなるため、光の届かない狭い隙間や奥深い部分の処理には注意が必要です。
瞬間クリアパテ
瞬間クリアパテは、短時間で素早く硬化する特徴を持つパテです。
その名の通り、パテを塗布した後、硬化スプレーを吹きかけて、わずかな時間でクリアな仕上がりを実現します。
このタイプのパテは、手軽かつ時短で使用できるため、修正や補修作業に便利です。
しかし、一度硬化すると形状変更が難しいため、正確な塗布や整形が求められます。
また、硬化スプレーもお手頃価格ではないため、コスパはあまりよくありません。
使用用途で選ぶ
ガンプラ向けのパテを選ぶ際に重要な要素の一つは、使用用途に応じた選択です。
異なる使用目的にはそれぞれ適したパテが存在します。
例えば
- 細かいディテールや小さな隙間の補修には…
- 精密な作業が可能な粘度の低いポリエステルパテやラッカーパテ
- 大きな欠損や穴埋めには…
- 耐久性のある強力な光(UV)パテや瞬間クリアパテ
- パーツの形状を整えるには…
- 切削がしやすく粘度の高いエポキシパテ
使用するパテの目的や必要な性能に基づいて、適切なパテを選ぶことで、ガンプラ製作の品質や仕上がりに大きな影響を与えます。
適したパテの使用用途で、ガンプラ製作の品質や仕上がりに大きな影響を与えるため、重要です!
硬化時間の長さで選ぶ
ガンプラ向けのパテを選ぶ際に、硬化時間の長さも重要な要素です。
異なるパテは硬化までの時間に違いがありますので、作業計画や時間管理に影響を与えます。
もし作業に時間的な余裕がある場合は、硬化時間の長いパテを使用することで、ゆっくりと整形や仕上げを行うことができます。
一方、素早く作業を進めたい場合や急いで修正を行いたい場合は、硬化時間の短いパテが適しています。
硬化時間の長さは、パテのラベルや説明書に明記されている場合が一般的ですので、それを参考にして適切なパテを選ぶことが大切です。
硬化時間を考慮してパテを選ぶことで、作業効率やタイミングの調整がスムーズになります!
ガンプラ向けのおすすめパテ5選
ガンプラ製作において、パテはさまざまな役割を果たします。
以下ではガンプラ向けのおすすめパテ5選を紹介していきます。
商品名 | 希望小売価格 (税込) | メーカー |
タミヤパテ | 275円 / 308円 | TAMIYA |
ポリエステルパテ | 616円 / 1,078円 | TAMIYA |
エポキシパテ [軽量タイプ] | 1,078円 | wave |
UV接着パテ (ハード) | 1,320円 / 2,970円 | シーフォース |
瞬間クリアパテ | 1,320円 | ガイアノーツ |
各パテの特徴や使用方法を解説していきます!
TAMIYA|タミヤパテ
商品名 | タミヤパテ |
(税込) | 希望小売価格275円 / 308円 |
メーカー | TAMIYA |
部品の隙間やくぼみの補修、穴埋めなどに便利なタミヤパテ。
このパテは、硬化後の肉ヤセが少なく、ナイフやフィニッシングペーパーなどでの加工や磨きが非常に簡単に行えます。
さらに、乾燥時間は、パテの厚みが1mm以下なら約1時間という速乾性も備えています。
もし、硬化前に微調整が必要な場合は、ラッカー溶剤で薄めることも可能です。
この便利なタミヤパテは「ベーシック(グレー)」と「ホワイト」の2種類あり、32g入りでお手頃なサイズも魅力の一つです。
パテを初めて使うならまずはタミヤパテ!価格もお手頃でちょっとした傷埋めに丁度いいパテです!
こんな人におすすめ
- 小さな傷埋めなどの補修作業をする人
- 低価格なパテが欲しい人
- パテを使ったことがない人
TAMIYA|タミヤパテの口コミ
扱いやすい、多分フィギュアなど小さい物には良いかと。ただ、目減りは半端なく数日間減り続ける印象。あと用途によりますが、表面硬度や接着力は多くを求めない、そもそもがそのような規格だと思います。
引用元:Amazon
小学校の頃から愛用。プラモ制作には欠かせないアイテムです。昔は他のパテを知らずこれだけで色々な用途に使ってました。値段もそれほど高くないしパテ作業のひと手間加えるだけで完成度が段違いですから。今後もお世話になるでしょう
引用元:Amazon
TAMIYA|ポリエステルパテ
商品名 | ポリエステルパテ |
(税込) | 希望小売価格616円 / 1,078円 |
メーカー | TAMIYA |
ガンプラ製作に欠かせないアイテム、2液性のTAMIYAのポリエステルパテ。
TAMIYAのポリエステルパテは「使い切りサイズの40g」と「大容量の120g」の2種類があります。
このパテは硬化前はペースト状で、接着面の隙間や細かな部分にも簡単に使用できます。
さらに、肉ヤセやヒケの心配もなく、盛りつけての整形にも大変便利です。
主剤と硬化剤を混ぜ合わせて約1時間で硬化し、硬化後はヤスリなどで形を整えることができるので、改造やディテールアップに幅広く活用できます。
また、硬化剤の方が消費が早く主剤よりも先に無くなりがちですが、そんな時でも硬化剤単品で売られているので安心です!
こんな人におすすめ
- パテを幅広く使いたい人
- 短時間で乾燥するものが欲しい人
- 大容量のパテが欲しい人
TAMIYA|ポリエステルの口コミ
固まるまで1時間くらいで、合わせ目消しなどに使いやすくてとても便利です。固まった後も加工しやすくて、重宝してます
引用元:Amazon
ポリパテの種類は多数存在していますが、私はポリパテ=タミヤ製という観念が離れず、ずっと使っています。
引用元:Amazon
接着力に関しては、あらかじめ盛り付ける部分を荒めにヤスリがけをする事で、しっかり食い付いてくれますし、場合によっては瞬着を混ぜる事で接着力のUPをはかっています。
wave|エポキシパテ[軽量タイプ]
商品名 | エポキシパテ [軽量タイプ] |
(税込) | 希望小売価格1,078円 |
メーカー | wave |
ガンプラ製作において重要な要素の一つ、軽さと効率性が求められる時がありますよね。
そこで、おすすめするのは「ウェーブのエポキシパテ[軽量タイプ]」です。
このパテは軽量タイプで、他のパテと比べて軽いのが特徴です。
なんと、同社で販売している従来のミリプットタイプと比べて約半分の重さになります。
しかも、価格面でも割安で、切削性も優れているので、大量に使用する原型などの造形に最適です。
今回のイチオシ商品!主剤と硬化剤のパテを粘土のようにこねて、簡単に使えるので手軽にパーツの形状を変更したい時にとても便利です!
こんな人におすすめ
- 軽量タイプのものが欲しい人
- 大きな穴埋めやパーツの形状変更がしたい人
- 手軽に使えるパテが欲しい人
wave|エポキシパテ[軽量タイプ]の口コミ
使い勝手は良いが、AとBを混ぜる時が厄介、とにかくベタ付くし素手なら手も荒れそうでしっかりとしたゴム手かビニールの手袋が必要。乾燥も多めの時間を取ればしっかりと安定します。寸法調整で削るのも比較的作業し易いので問題無いです。
引用元:Amazon
タミヤのエポキシに比べて硬化前が非常に柔らかくて形状を整えるのに楽でした硬化後もサクサクとデザインナイフで削れるので加工も簡単。ただ加減しないと削りすぎる可能性もwお値段もリーズナブルで今後はコレ1本で行こうと思います
引用元:Amazon
シーフォース|UV接着パテ (ハード)
商品名 | UV接着パテ (ハード) |
(税込) | 希望小売価格1,320円 / 2,970円 |
メーカー | シーフォース |
素材の種類に制限なく、あらゆるものに対応できる「S&F UV接着パテ UVPT(ハード)」。
容量はちょっとした時にちょうどいい量の「20g」と大量に使いたい人向けの「60g」の2種類があります。
パテが接着できる素材は以下の通りです。
- ガラス
- 金属
- 木
- 布
- 紙
- プラスチック
- セラミック
など、ほぼすべての素材に対応しています。
さらに、UVライトや紫外線を当てればたったの2~3秒で接着が可能です。
防水性も備えており、水中でも硬化することができます。
ただし、
- シリコン
- フッ素
- ジュラコン
- 塩ビ
- PP(ポリプロピレン)
などの素材には接着できないのでご注意ください。
「S&F UV接着パテ UVPT(ハード)」は、UVライトさえあれば、短時間で優れた接着力と多機能性を兼ね備えた頼れるパテです!
こんな人におすすめ
- UVライトが必要だが短時間で硬化させたい人
- 小さな穴埋めをよくする人
- 素材にとらわれずに使用できるパテが欲しい人
シーフォース|UV接着パテ(ハード)の口コミ
これまではプラモデル制作でエポパテを使ってましたが、時間ばかり掛かって面倒でしたがこちらを使って一気に解消しました。これは練り合わせるのが不用で即使えます。そして何より時間が経っても固まらない。ある程度納得のいく整形ができたらUVライトを当てると即硬化してヤスリ掛けができます。ヤスリ掛け後の少量の処理も無駄なく使えて便利です。多少のコストを掛けても良い方にはお勧めです。
引用元:Amazon
硬化の所要時間短く、硬度も開削性も模型工作には充分。粘度も盛り付けには絶好。少量での使用も上部。ただし、LED照明でも硬化が始まってしまうので、容器の蓋はすぐに閉めておく習慣が必要。
引用元:Amazon
ガイアノーツ|瞬間クリアパテ
商品名 | 瞬間クリアパテ |
(税込) | 希望小売価格1,320円 |
メーカー | ガイアノーツ |
ガンプラ製作において、高粘度と切削性の両方優れているガイアノーツの「瞬間クリアパテ」があります。
このパテは高粘度なため、クリアーパーツの作成にも適しています。
また、硬化促進剤(硬化スプレー)を使用すれば、硬化を待たずともすぐに作業を開始することができます。
逆に硬化促進剤(硬化スプレー)がないと、なかなか固まらないので、瞬間クリアパテには硬化促進剤が必要になります!
おすすめの硬化促進剤
またガイアノーツの瞬間クリアパテの他にも、10種類のカラーパテがあります。
カラーパテを使用すれば、パーツの色によりますが、無塗装派の方でも目立つことなくパテ埋めができます。
ガンプラ製作において、迅速かつ確実なパテ埋めを求める方におすすめのパテです!
こんな人におすすめ
- 硬化促進剤が必要だが硬化時間を短縮したい人
- パーツに合う色のパテが欲しい人
- 細かな修正や小さな穴埋めをしたい人
ガイアノーツ|瞬間クリアパテの口コミ
パテだけ有ってねんどは少し固めです、透明だったので傷が埋まったか最初は解らなかったです、(自分は目が悪い方なので、商品のせいではありせん)固まると上手く埋まっていました
引用元:Amazon
硬化剤と併用ですが盛りやすくて削りやすいので重宝しています。
引用元:Amazon
最適なパテを選んで作業効率を上げよう!
今回はガンプラ向けのパテの選び方とおすすめパテ5選を紹介していきました。
まとめると以下のようになります。
- ガンプラ向けのパテの選び方は?
- 種類で選ぶ
- 使用用途で選ぶ
- 効果時間の長さで選ぶ
- パテの種類は?
- ラッカーパテ
- ポリエステルパテ
- エポキシパテ
- 光硬化パテ
- 瞬間クリアパテ
- ガンプラ向けのおすすめパテ5選は?
最適なパテを選ぶことは、ガンプラ製作において作業効率を飛躍的に向上させる秘訣です。
適切な種類や使用用途、硬化時間を考慮し、自分のニーズに最適なパテを選びましょう。
適切なパテの選択は、素晴らしい仕上がりとスムーズな作業をもたらします。
ぜひこの記事を参考に、自分に合ったパテを見つけてみてはいかがでしょうか!
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